Amaranthusの中には、ギリシャにて「vleeta(ヴリタ)」と呼ばれるものが存在します。
古代ギリシャ・ローマ時代から茹でた葉をサラダとして食べる習慣があり、
現代でも「βλήτα(ヴリタ)」の名で親しまれ、オリーブオイルとレモン、塩と和えていただく家庭料理として受け継がれています。
穀物として利用される種―Amaranthus viridis
Amaranthus viridis(アマランサス・ビリディス)という、緑色の小さな花が細長い穂状に集まって咲く種もあります。
果実は育てば淡褐色となり、細かいしわが目立ち、インドにおいてはサンスクリット語の「Tanduliya(タンドゥリヤ)」という単語が指す種の一つであり、伝統的なアーユルヴェーダのハーブとして利用されてきた歴史を持ちます。
また、ジョセフ・メイデンというオーストラリアの植物学者によれば、「ホウレンソウの優れた代替品」として、1889年の著書において、この種の記録を残しています。
穀物として利用される種―Amaranthus tricolor
Amaranthus tricolor(アマランサス・トリコロール)、
それはゴボウのような根を持ち、発芽のとき、その麓から地中深くまで届き、直立した茎を支え、花と茎全体で1.5mに達します。
葉は先が細く尖った形をしていて、初めは緑色をし、夏の終わりから上部へと色づき始め、中心から赤、黄、緑のグラデーションに変化していきます。
また、雁という水鳥が渡ってくる頃に葉が赤く染まることから「雁来紅(がんらいこう)」、あるいは黄色に染まることから「雁来黄」という別名も持ちます。
染まりきったその姿から、旧約聖書で登場する、ヤコブが息子であるヨセフに贈った多色の上着になぞらえて「Joseph’s coat(ヨセフの上着)」とも呼ばれています。
秋の寒さが加わるにつれ、その色彩はいっそう鮮やかさを増します。
韓国では「ビレム(birem)」と呼ばれ、ナムル野菜として伝統料理に欠かせない食材であり、土っぽくナッツのような独特の風味はコチュジャンやスープ醤油、ボリパプ(麦ご飯)とよく合うといわれています。


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