22. gomphrena/センニチコウの話

Gomphrena

センニチコウの花言葉

センニチコウ、
漢字では千日紅と書き、紅い花を千日の間咲かせ命を灯し続けると信じられていたことからこの名が付けられた、ヒユ科に分類される植物です。

寒さに弱く、日の当たる場所を好むこの花は、パナマやグアテマラといった中央アメリカを原産に持ちます。

センニチコウは世界中の熱帯、亜熱帯、温帯地域におよそ100種類が存在する植物です。

主に新大陸や太平洋諸島に広がり、開花時期は5月から11月と長く、一見して色鮮やかな花弁をつけているように目には映ります。

ただその花は、実際には花ではなく苞葉と呼ばれる、蕾を守り包むように葉が変形した姿であり、本当の花は直径約1mm程とよく目を凝らさなければ気付かれることはありません。

5月という温かい季節に、ひっそりと咲くその花自体はわずか7日程の命で、それも一年の間しか花を咲かせることはありません。

その花を見る者の記憶に鮮烈に焼きつきながら、儚い生涯を人知れず終えるこの植物は「変わらぬ愛情」あるいは、「色褪せない恋」という花言葉を持ちます。

センニチコウの生涯と人との関わり

また、熱帯地域を原産地に持つことからこの植物は乾きと熱さに強く、苞葉の色と形は乾燥下であっても残り続けます。

この花は死んだあとも、形を保ち、数カ月、果ては数年の間色褪せることがないと言われ、その特性からハワイでは歓迎や祝いの印として首にかける” レイ”に使用されます。

また、ネパールでは10月から行われる収穫祭において、長寿の願いが込められた花輪を形作ります。

ちなみに、センニチコウは漢字で千日紅と書きますが、百日紅と呼ばれるものもあり、これはサルスベリの異名です。

種を異にするこの2つの植物は、それぞれ開花する期間が長いという点で類似した異名を持ちます。

ただ、サルスベリは実際に7月から10月頃までのおよそ100日という一つの季節の中で花を咲かせるのに対し、センニチコウは1000日間つまり、3年間、花を咲かせるというわけではありません。

この花の開花時期は実際にはおよそ200日ではありますが、それでもサルスベリの2倍の時間を生き延びます。

1000日という、花にとっては途方もない年月を生きるとされたこの植物は、密かに生まれ、花は密かに散り、どれほどの年月かも知覚されないほどに生き永らえ、人の記憶に生き、永遠の願いは込められました。

それは、孤独な生き方な様で、人の生涯にも重なる生き方のような気がします。

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