Amaranthusの植物としての特徴
茎の麓では、地面深くに突き刺さった根から枝分かれした一次根、さらに分かれた二次根が地中深くへと広がり、干ばつや高温にも対応できる強靭な根系を形成しています。
花序では大量の花が大きな円錐を形作り、非常に小さく、数え切れないほどの剛毛の花が放射状に広がっています。
その中で種子は、直径およそ1mmの円形で光沢のある滑らかな種皮に包まれています。
粒の大きさはマスタードの粒よりわずかに大きい程度で、1株あたり5万個以上という膨大な数に登ります。。
果実は熟せば縦に裂ける蒴果状で、成熟すると上部の蓋が開き、中の種子は放出されます。
葉の色彩もまた花と同じ鮮やかな色を呈し、時にその色は金色や紅色となり、乾燥させた後も輝きを保ち続けます。
品種によっては、濃い赤色から紫色の葉脈が入った薄緑色まで、様々な色合いがその葉の表層に現れます。
穀物として利用される種―Amaranthus cruentus
栽培されるAmaranthusの仲間のうち、穀物として主に利用される種は3種あります。
原産地はそれぞれ、メキシコ高地(アステカ)、グアテマラのやや低地(マヤ)、そしてペルー(インカ)の3カ所とされています。
その一つ、Amaranthus cruentus(アマランサス・クルエントゥス)はアマランサス属の中で最も広く栽培されている種で、メキシコ中部からニカラグアを原産地とし、草丈は最大で約3mに達します。
その葉は赤紫色を帯び、開花期を迎えると、種の上部、茎が枝分かれした葉腋というところから茎の頂上にかけて1m前後の花穂を形成します。
花穂は密に花をつけて美しく彩られ、品種によっては扇状や脳を思わせる形状など、様々な姿を見せます。
花後に形成される種子はおよそ1mmの球を平たくしたような形で、黄金色や黒色や茶色に熟します。
アマランサスの栽培化はこの種から始まったといわれ、紀元前6,000年頃に最初の栽培品種として出現したと考えられています。
アメリカ先住民のズニ族は、この花の羽毛状の花弁部分を細かく挽いて頬紅として使ったり、儀式用のパンを赤く染めるために利用していて、文化的にも意味合いを帯びた植物といえます。


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