Aster tataricusの生息地
Aster tataricus(アスター・タタリクス)、
中国を原産とする種で、日本では九州の阿蘇山に自生しています。
茎から枝分かれし上へ伸びた花柄の尖先からは傘をさすように、次々と紫色の花を咲かせ、花の数はときに50個に達することがあります。
それぞれの花の中心では黄色い筒状の花がその懐にラベンダー色を携えています。
この花は晩夏から秋にかけて咲き、花粉媒介者にとって遅い季節の蜜源となります。
日本では九州・阿蘇山の亜高山帯草原や湿地に自生しており、中部・南部の山地の湿地帯でもその姿を見ることができます。
標高400〜3,300mという幅広い高度帯に生育し、低山の日陰斜面の湿地から山頂近くの草原、沼地にまで適応しています。
この種は、−30℃という極寒から35℃の暑さまで耐えることができ、この幅広い適応能力がシベリアから日本に及ぶ広大な分布域を支えています。
牧草地や川岸が本来の生育地であり、十分な日光と水はけの良い土壌を好みます。
Aster tataricusの特徴
シオンの花をよく見ると、その頭花は中央に黄色の筒状花序を据え、周縁に薄紫色の舌状花を一列に従えた二重構造をしています。
その姿から、ギリシャ語で「星」を示すAsterという名は与えられ、その名が示すように、咲いた草原には幾つもの星を灯すように小さな花が咲き広がります。
また、多年草であるシオンは、春になると大きく粗い葉と茎を伴って地面から姿を現します。
葉は厚い紙のような質感を持ち、上面はざらざらとし、下面にはまばらに軟毛が生え、葉脈に沿って密な毛が並んでいます。
側脈は6〜10対が走り、重厚な葉は夏の間に旺盛に茂ります。
茎は高く直立し、上部で枝分かれしながら多数の花柄を伸ばします。
開花期は7月から11月にかけてと長く、秋が深まる時期になっても鮮やかな紫色の花を咲かせ続けます。
花が散った後に残された痩せた果実は紫がかった茶色をしていて、上部にはまばらな毛が生えています。(→2に続く)


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