12. Anthurium crystallinumとAnthurium magnificum、Anthurium warocqueanum

Anthrium

Anthurium crystallinumの特徴と名の由来

Anthurium crystallinum(アンスリウム・クリスタリナム)はパナマからペルーにかけての蒸れた熱帯雨林の周りに分布し、濃い緑色の葉と白く際立った葉脈を持ちます。

種名である”crystallinum”はラテン語で「水晶模様」を意味し、葉が浮かべる太く銀白色の線の集合が光を反射する水晶のように見えることから名付けられたそうです。

細長い仏炎苞は控えめで、円柱状の淡い褐色や緑色を帯びた花序はアリクイの舌のように長く伸びてゆきます。

その後、肉穂花序はAnthuriumの他の種のように赤い果実を実らせます。

この種の花の麓の茎の部分は長く、全体として1m近くまで成長しますが、他の丈夫な種、例えば濃い赤色の仏炎苞を擁するandraeanum(アンドレアヌム)種などに比べて繊細な性質を持ちます。

ちなみに、Anthuriumという一つの属の中にも、色や形の微細な違いによって、種のそれぞれに違いと個性が与えられています。

ろうそくのように真っ直ぐな肉穂花序を持つandraeanum(アンドレアヌム)種とscherzerianum(シェルゼリアヌム)種のうねるような肉穂花序、

背筋を伸ばすように直立した仏炎苞を備えるobtusum(オブツスム)種とscandens(スカンデンス)種の仰け反るような姿の仏炎苞、

そしてこのcrystallinumという種もまた、似た姿でありながら微妙な違いを持ったmagnificum(マグニフィカム)という種が存在します。

それら2種の違いは、花や葉にあるのではなく、それらを支える茎にあります。

Anthurium magnificumの特徴

Anthurium magnificum(アンスリウム・マグニフィカム)、

Anthuriumの中でもコロンビアに固有のこの種は、一部のAnthurium属と同様、30〜40cm程の大きな心臓形の葉と目立つ葉脈を特徴としています。

暗緑色の葉の表面には無数の毛が生え、葉脈は隆起し、crystallinum種と同じように鮮やかな銀白色の線が葉の内に輪郭を形成しています。

この種の仏炎苞もまた控えめで、
緑色または赤色を帯びていて、crystallinum種と同じ長く伸びた肉穂花序を持っています。

ただ一つ、この種とcrystallinum種を隔てている違いは茎にあり、crystallinum種の葉の茎は円柱状で丸みがあるのに対して、magnificumという種の茎は4稜形で角があり、狭い翼を持ちます。

そして、”magnificum”という種小名にはラテン語で「豪華」や「華美」という意味があります。

Anthurium warocqueanumの特徴

Anthurium属のうち、大きな葉と目立つ葉脈を誇る種々、

その中でも、長さは1mを超え、幅は30cmを超える”Queen Anthurium”と称される種が存在します。

学名をwarocqueanum(ワロッケアヌム)といい、葉の大きさを除いて、仏炎苞が短いところや長く伸びた肉穂花序に赤い実を宿す点はcrystallinum種やmagnificum種と同じです。

コロンビアを中心に生育するこの種は非常に気難しい性質を持つことで知られていて、寒さを嫌い、温かな一定の温度を保ち続けないと上手に育つことはありません。

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