10. Anthrium andraeanumとAnthrium scherzerianum

Anthrium

Anthriumが意味するもの

「恋に悶える心」や「煩悩」という花言葉を持つアンスリウム

それが持つ赤い色は、愛と燃えるような情熱の象徴とされ、カリブ海や中南米といった湿度が高く暑い地域を中心に広がります。

熱帯地域を原産地とするこの植物は、20℃から30℃前後という気温の高い環境で一年に渡って花を咲かせ、サトイモ科の中でも最大数の1300種以上を擁する植物です。

Anthriumの特徴

この種は、茎の頂上に心臓型の平たく大きな器官を有し、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる色鮮やかな器官は実際には花ではなく、元々は葉だったものが本当の花を守り包むように発達した存在です。

本当の花は葉の内側で円筒状にひっそりとそびえ立ち、小さな花々がその表面に身を寄せ合っています。 

Anthriumの名の由来

アンスリウムという名はギリシャ語で”花”を指す「anthos」と”尾”を意味する「oura」を由来としていて、この種の円筒状の花々の集合が動物の尾のように見えることから、その姿が学名の由来になっています。

そのように花が円柱の形に密集した形態は肉穂花序(にくほかじょ)とも呼ばれ、中央の肉穂花序とその花を包む大きな苞葉の鮮やかな色と形、植物全体の立ち姿からこの種は羽を広げたフラミンゴに例えられることもあり、ヨーロッパではflamingo flowerとも呼ばれています。

さらに、Anthriumという属は日本では紅団扇(ベニウチワ)属と呼ばれることもあります。

その名は紅い扇子を意味し、アンスリウムの中でも真紅の苞葉を持つ品種が持つ姿に由来します。

Anthrium andraeanumの特徴

Anthrium andraeanum(アンスリウムアンドレアヌム)は別名、大紅団扇(おおべにうちわ)とも呼ばれ、ろうそくのように真っ直ぐな肉穂花序に小さな多数の花をつけます。

その花を赤や桃色の苞葉が包み込んでいて、苞葉の表面には艶があり、高い湿度を好み、葉もまた光沢のある大きなハート型で濃い緑色をしています。

この大きな葉という特徴はアンスリウムの他の品種においては、花よりもむしろ葉を鑑賞するために育てられるほどに顕著に現れます。

Anthrium scherzerianumの特徴

Anthrium scherzerianum(アンスリウム・シェルゼリアヌム)、またの名を紅団扇(ベニウチワ)とも呼ばれる種の仏炎苞もandraeanum種と同様に鮮やかな赤色をしていますが、andraeanum種とは違った形の肉穂花序を持ち、その花の列はワインボトルの栓抜きのようにコイル状に曲がった姿をしています。

アンドレアヌム種のまっすぐな肉穂花序に対してねじれた形を呈するこの花は、ラテン語で「尾の花」を指すアンスリウム属の中でも”pig tail(豚のしっぽ)”という名でも知られています。

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