8. Calendura(金盞花)

Calendura

Calenduraの特徴

花の色と形が黄金のさかずきのように見えることから、中国では金盞花(きんせんか)と呼ばれ、その独特の香りと朝に花を咲かせ夕方には萎んでしまう性質から「太陽のハーブ」と称されるこの花は、別れの悲しみの象徴とされています。

地中海沿岸地方を原産に持つこの植物は一つの花に、2種の花弁と3種の果実を宿します。

花序の外側には舌状花と呼ばれる、長さ2cm程の花弁に鮮やかな黄色や橙色を乗せ、その内側では細かな筒状の花が密集しています。

こういった2種の花弁が合わさり、一見して一つの花のように見える様子から複合花とも呼ばれます。

その花の中に宿る果実のうち、一つはきのこの傘のような形を、一つは背中に棘のある輪形を、そしてもう一つは舟の竜骨のような形をしています。

また種子は、きのこ型と竜骨型の方は長距離の、輪形の方は短距離の飛散にそれぞれ適しているとされています。

Calenduraが歩んだ歴史

今からおよそ900年前、12世紀に神聖ローマ帝国にてヒルデガルトという名の修道女によって記された「physica」という書に、金盞花を指すCalendura(カレンデュラ)という名の植物が薬草の1つとして登場します。

1860年代、数年間続いたアメリカ南北戦争において、医師たちは治療用として乾燥させたcalenduraの花弁をポケットに入れて携帯していたそうです。

2つのマリーゴールド

Calenduraと同じくキク科に属し、太陽のように黄色い花を咲かせる種があります。

和名は金盞花(きんせんか)に対して、
万寿菊(まんじゅぎく)や千寿菊(せんじゅぎく)と呼ばれます。

メキシコ原産であり、15世紀の大航海時代になってからヨーロッパで知られるようになったこの種は、現在はマリーゴールドとして知られています。

Calenduraが医療の用に供された歴史を持つのに対してこの種は、メキシコで11月の秋の暮れに行われる、故人の安寧を願う祭りにおいて、死者を導く花として飾られます。

また、Calenduraが12月から5月頃に花を咲かせる冬の花であるのに対し、マリーゴールドは初夏から秋にかけて花を咲かせる夏の花です。

そしてCalenduraの品種の1つもまた、ヨーロッパにおいてポットマリーゴールドという名を持ちます。

開花する時期も、産まれ原産地とした場所も、歩む道も全く異なるこの2つの種は、同じ科に属し、その太陽のように輝く姿から、それぞれがヨーロッパにおいて、聖母マリアの祝祭の花として同じマリーゴールドという名は与えられました。

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