3. Astrantia maxima、Astrantia carniolicaとAstrantia major(1/2)

Astrantia

Astrantia maximaの特徴と生息地

様々な場所に分布するAstrantia、
その中でも西の果ての中東に咲く一種があります。

その種は、他の種の花が白色やクリーム色であるのに対し、蕾と花の色が共にピンク色を呈しています。

その名をAstrantia maxima(アストランティア・マキシマ)と言います。

トルコ北東部のアナトリア高原から黒海とカスピ海に挟まれた北コーカサスを経て、イラン北西の高原に到るまでの海抜1500m以上の地に分布しています。

早ければ5月に花を咲かせ、西ヨーロッパに生息するAstrantia minor(アストランティア・マイナー)の2ヶ月前、アルプス山脈のbavarica(ババリカ)種の1ヶ月後に開花を始めます。

Astrantia carniolicaとAstrantia majorの特徴と生息地

Astrantia maximaの開花の1ヶ月後、6月に同時に咲く二種類の花が存在しています。

一つは、スロベニアのカルニオラ地方原産という意味で名をAstrantia carniolica(アストランティア・カルニオリカ)と言い、分布領域は南ヨーロッパに限定されます。
もう一つの種、Astrantia major(アストランティア・マジョール)は北欧のスカンディナヴィア半島までのヨーロッパ地域と、西は北米大陸のニューファンランド島から東はカスピ海に接する地域に到るまで分布しています。

マジョールもまた他のアストランティア種と同様石灰質の土壌を好み、生息する標高も100mから2300mと広範です。

この分布地域が広大な種の原産地の一つ、カルパティア山脈はルーマニア北部からポーランド南東部へと数カ国に渡って裾野を広げ、5月から7月にかけて雨が多い冷帯湿潤大陸性気候に覆われています。

今からおよそ6500万年前、ヨーロッパの東側で発生したアルプス山脈の隆起と共に生まれたこの山脈の内、ルーマニアを南北に隔てる部分は25km に渡る石灰岩の尾根に覆われています。(→2に続く)

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